未来を当てるゲームではない──確率で捉える世界へ
トレードの世界に興味を持ったとき、ほとんどの人がこう考える。
「未来を予想して、当てれば勝てる」 「上がるか下がるかを当てるゲームだ」と。
たしかに、見た目にはそう見えるかもしれない。 だが、ここが間違いの入り口だ。
相場の動きは、
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経済指標
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政治ニュース
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投資家たちの感情
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予測不能な突発イベント
これらが絡み合いながら、絶えず変動している。
どんなに知識を積み上げても、どんなに分析を極めても、世界中で起こるすべてのことを把握しない限り、未来を確定させることはできない。
トレードとは、不確実性の中で生きる世界だ。
確率的な考え方がなぜ必要なのか
未来が確定できないなら、私たちにできるのは、未来を確率として捉えることだけだ。
「確率」を知らないまま動けば、すべてのトレードは、ただのギャンブルになる。
どれだけ一生懸命チャートを分析しても、どれだけニュースを読み込んでも、「確率」という土台を理解していなければ、最終的にやっているのは運試しだ。
勝った。 負けた。
そのたびに感情を大きく揺らし、サイコロの目が連続して6が出たかのような「たまたま」の勝ちを「自分の実力」だと錯覚していく。そこで調子に乗り、「たまたま」連続して1が出たときに大きく負けて絶望する。「こんなはずじゃなかった」と。
これが、大半の人が通る「未来を予測する道」を選んだ人たちの結果。トレーダーになったら誰もが受ける洗礼だ。この道に絶対に進んではいけない。
本当にやらなければならないことをザックリ言うと、
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この条件なら上がる可能性が高い
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この局面ならリスクが高い
そんなふうに、未来を「絶対」ではなく「可能性」として捉えること。
トレードとは、単発の勝ち負けではなく、確率を理解し、それを積み重ねることだ。
一度勝ったか負けたかに意味はない。
ここまでで、トレードとは未来を当てるものではなく、確率で捉える世界だという基本的な考え方をお伝えした。ここからはさらに踏み込み、サポートメンバー限定で、単なる確率の知識ではなく、確率的思考を身につけるために必要な本質──思考と行動の土台について解説していく。