Day8 自信とは「思考構造」への信頼である
Day8 自信とは「思考構造」への信頼である
「自信がないから損切りが遅れる」
「自信がないからエントリーが怖い」
──こんな声を、何度も聞いてきた。
だが、本当に必要なのは“気持ち”としての自信ではない。
今回のテーマは、「思考構造そのもの」への信頼が“本質的な自信”であるという話だ。
手法を信じる vs 思考構造を信じる
よく「手法を信じろ」と頭ごなしに言っている人がいる。もちろん、その言葉自体が完全に間違いというわけではないが、注意が必要だ。
手法が「なぜ機能するのか」「どういう条件で崩れるのか」「自分のどんな考え方に基づいて使っているのか」──これらを理解していなければ、その信頼はすぐに揺らぐ。
信じる対象は、手法そのものではなく、“自分の思考構造”であると考えなければならない。
これは、以前も触れた「本質的な自信とは、“感情”ではなく“思考の構造”への信頼である」という前提に繋がっている。
たとえば、自分で決めた条件を満たしたときにエントリーできる。構造が崩れたときに損切りできる。一貫した判断基準で行動できる──こうした判断の積み重ねが、少しずつ「自分はこの状況でも判断できる」という感覚を生んでいく。
この「思考の運用実績」が蓄積されていくことで、自分への信頼が育っていく。そしてこの“構造に対する信頼”こそが、外的状況や一時の感情に揺さぶられない「根のある自信」になっていく。
※ここから先は、さらに深く掘り下げて「一貫性と再現性がどう自信の土台になるのか」を解説していく。