トレーダー的思考法の定着を妨げる3つの罠

トレーダーの思考力を育てる「Red Johnのトレード心理学」年末集中講座 23
Red John 2024.11.22
サポートメンバー限定

デモトレードの練習法や確率論的思考について話してきたし、今までの話を理解していれば、トレーダー的思考法の定着は「正しい思考による正しい行動の反復」によって身につくというのは理解できたと思います。書籍「ゾーン」の機械的段階の売買演習も、これを目的としていて、非常に理にかなっています。

でも、この「正しい思考による正しい行動の反復」が、実は思っているよりもずっと難しい。なぜなら、トレードに必要な思考というのは、私たちの本能とは真逆の性質を持っているから。人は本能的に、不確実なものを嫌うし、損失は避けたがる。これは何万年もかけて進化の過程で獲得してきた、生き残るための本能なんです。

でも、トレードではこの本能が邪魔になる。むしろ、本能に逆らう形で思考を確立していかなければならない。定着するまでに、気がついたら本能的な思考に戻ってしまっているのは、ある意味当然のこと。だからこそ、自分の思考や心理状態を常に観察しておく必要があるんです。

その観察をする時に、特に注意しておきたい3つの大きな罠について、今日は話していきましょう。

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、1377文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

サポートメンバー限定
真実は一発で掴めない ─ ベイズ的思考で相場の「誤差」を読む
読者限定
信念を更新する力 ─ トレードに生きるベイズ思考
サポートメンバー限定
数字の揺らぎを読む
サポートメンバー限定
直感に騙されるトレーダー ─ 確率思考の本質
サポートメンバー限定
一喜一憂するのは、この“数字の幅”を知らないから─ 点ではなく幅で勝率...
サポートメンバー限定
なぜトレードルールが必要なのか?──規則性と確率的思考の核心
サポートメンバー限定
統計の光と影 ─ どこまで信じ、どこから疑うか
サポートメンバー限定
祈らないガチャ、祈らないトレード ─ 確率的思考の実践