Day10 なぜ「勝っているのに不安」になるのか──感情に支配されない自信の構造
Day8と繋がる話。トレードでよく語られる「自信」。だが、その中身を掘り下げてみると、多くの人が「勝てると思える感覚」や「うまくいっている実感」のような、感情ベースの状態を「自信」と捉えている。
だが、それは単なる“気分”に過ぎない。
一時的な結果によって生まれた“感情としての自信”は、勝ちが続いている間は高揚し、負けが続くと一瞬で崩れ落ちる。表面上の好調さが支えているだけなので、その基盤は非常に脆い。
本当に必要なのは、感情に左右されない“構造”への信頼。
トレーダーにとっての「本質的な自信」とは、「今の判断は、自分の中にある確率的・構造的な思考に従って導き出したものだ」と確信できること。結果がどうあれ、その思考構造に納得と一貫性がある──その安心感こそが、本物の自信の正体だ。
気分ではなく、構造に支えられているか?
多くのトレーダーが、“勝っているから自信がある”という循環に陷っている。
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勝っているときは「この手段はやっぱり正しい」と思える
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負けが続くと「何かがおかしい」と不安になる
これは、感情を支える土台が“結果”にある状態。
つまり、「当たった」「うまくいった」といった“目に見える結果”に依存して自信が揺れている。
このサイクルから抜け出すには、結果ではなく“構造”を信頼することが必要になる。
ここから先は、「構造とは何か?」「どうすれば思考構造を信頼できるのか?」という本質に踏み込んでいく。
構造とは、