Day10 なぜ「勝っているのに不安」になるのか──感情に支配されない自信の構造

感情に揺れる「自信」ではなく、思考構造への信頼こそが本質的な自信。その違いを解説。
Red John 2025.05.21
サポートメンバー限定

Day8と繋がる話。トレードでよく語られる「自信」。だが、その中身を掘り下げてみると、多くの人が「勝てると思える感覚」や「うまくいっている実感」のような、感情ベースの状態を「自信」と捉えている。

だが、それは単なる“気分”に過ぎない。

一時的な結果によって生まれた“感情としての自信”は、勝ちが続いている間は高揚し、負けが続くと一瞬で崩れ落ちる。表面上の好調さが支えているだけなので、その基盤は非常に脆い。

本当に必要なのは、感情に左右されない“構造”への信頼。

トレーダーにとっての「本質的な自信」とは、「今の判断は、自分の中にある確率的・構造的な思考に従って導き出したものだ」と確信できること。結果がどうあれ、その思考構造に納得と一貫性がある──その安心感こそが、本物の自信の正体だ。

気分ではなく、構造に支えられているか?

多くのトレーダーが、“勝っているから自信がある”という循環に陷っている。

  • 勝っているときは「この手段はやっぱり正しい」と思える

  • 負けが続くと「何かがおかしい」と不安になる

これは、感情を支える土台が“結果”にある状態。

つまり、「当たった」「うまくいった」といった“目に見える結果”に依存して自信が揺れている。

このサイクルから抜け出すには、結果ではなく“構造”を信頼することが必要になる。

ここから先は、「構造とは何か?」「どうすれば思考構造を信頼できるのか?」という本質に踏み込んでいく。

構造とは、

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、676文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

サポートメンバー限定
Day9 メンタルは「力」ではなく「世界観」である
サポートメンバー限定
Day8 自信とは「思考構造」への信頼である
サポートメンバー限定
Day7|5連敗で壊れる思考じゃ一生勝てない
サポートメンバー限定
Day6 損切りの正体~破綻を回避する決断
サポートメンバー限定
直感と再現性の誤解
サポートメンバー限定
思考の地盤を書き換える
サポートメンバー限定
メンタルの問題が消滅する思考
サポートメンバー限定
未来を当てるゲームではない──確率で捉える世界へ