「トレードの結果に一喜一憂するな」というアドバイスは有害すぎる
Xにこんなポストをしたんだけど、今日はその背景にある考え方を詳しく解説する。まずはこのポストを読んでみて。

たぶん多くの人が共感してくれると思うんだけど、「勝って喜び、負けて悔しがる」って、ごく自然な感情だよね。だから、「一喜一憂してはいけない」って言葉に対して、「じゃあ感情をどうにかして抑えなきゃ…」って思って、頑張る人がすごく多い。
でもそれって、たとえるなら、旨すぎるラーメンを食べてるのに「美味しいと思うなよ!」って怒られてるようなもの。そんなの無理があるし、味覚って生き物として抗いようのない感覚だから、抑えること自体がナンセンスなんだよね。感情だって同じで、無理に抑えようとすればするほど、内側で膨れ上がっていく。
結果として、外からは冷静に見えても、内心は感情を押し殺したまま矛盾を抱えている状態になる。その“作られた冷静さ”では、トレードの判断力は育っていかない。
なぜ一喜一憂が起きるのか?
人は、「意味があると自分が思っているもの」に感情を動かす。単発のトレードの売買結果に大きな意味があると思っているなら、そこに感情が強く働く。
1回勝てば「俺、天才かも!余裕!」
1回負ければ「クッソ!金返せ!取り戻す!」
──こうやって、「単発のトレードの結果」に「自分の価値」を重ねてるから、感情も大きく揺れる。ちなみに、これがギャンブル思考。
しかし、この自分の考え方を「確率的な視点」に変えてやると、トレードの景色がガラッと変わる。