トレードの勉強が“ズレる”理由
トレードの正しい勉強法について、根本的な誤解を抱いたまま進んでしまう人は多い。 「とにかくチャートを分析すれば勝てるようになる」 そう信じて、何年も費やすケースも少なくない。ただ、それは水泳選手がひたすら水質調査ばかりしているようなものに近い。
水の成分を知ることにも意味はあるが、泳げるようになるには水中での動き方を体得する必要がある。 トレードにおいても同様に、重要なのは“相場そのもの”ではなく、それにどう向き合うかという自分自身の在り方。
「見るべきは相場ではなく、自分自身」
トレードは「相場をどう見るか」というスキルであると同時に、 「自分がどう反応しているか」を認識する競技でもある。フォームの確認、精神面の安定、日々の体調管理。 水泳では当然のように行われているこれらの要素が、 トレードでは見落とされやすい。
今日の自分は冷静か。 集中力は維持できているか。 判断に偏りは出ていないか。 こうした自己観察を欠いたまま、相場の変動ばかりを追っていても、成長にはつながりにくい。
「トレードでは自分自身を見ろ」と繰り返し言われる理由。 それは、トレードが水質調査ではなく、“泳ぎ方”を学ぶ行為だから。
では、その“泳ぎ方”とはどんなものか。チャートの見方ではなく、トレードに臨む自分自身の整え方。続きでは、その具体的な中身を掘り下げていく。